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Vol.13 Jamie O'Brien(ジェイミー・オブライエン)/プロサーファー

人生の中で本当にやりたい事は何かを決めて、常日頃からそれに向けてフォーカスするんだ。

ジェイミー・オブライアン(※以下ジェイミー)23歳。自身が打ち出したモットーを、まさに忠実に生きているノース在住の青年です。驚くことには、その証を、と〜ってもリスキーなパイプラインのチューブの中で魅せ続けているってことなんです。
 現在、世に出ているプロサーファーのほとんどは、WCTツアー(サーフィンの世界大会ツアー)での成功を目指していますが、彼の目標は一風。世界最美、世界最大、世界最強といわれているパイプラインの波で魅せることなんです。
 レッテルが無い目標を掴むのは簡単な様で簡単なことではありません。しかも計り知れないマザーネーチャー相手です。精神的にも肉体的にも強靭な力が必要という事です。そんな難関に挑むジェイミーですが、実際に2004年にはトライアルから勝ち上がって、ケリースレーターを含んだ強豪WCT連中をバタバタ倒し、見事にパイプラインマスターズに輝きました。

ツアーを廻っていないのに多額な契約金を貰った数少ないサクセスサーファーであるそのジェイミーが、AD-NORTHSHORE読者の為にインタビューに答えてくれました。

Vol.13 Jamie O'Brien(ジェイミー・オブライエン)/プロサーファー

インタビューemiko エミコ:
2000年にパイプラインマスターズになったし2006年にパイプのチャンピオンに輝いたというのに、どうしてジェイミーは世界ツアーを回っていないの?

Vol.13 Jamie O'Brien(ジェイミー・オブライエン)/プロサーファーのサムネール画像 ジェイミー:
実は俺、WQS(WCTの出場権を争うツアー)には5年ほどトライしたんだ。けどね、波が良くないからモチベーションをあげる事が出来ない。全くツアーの楽しいところを見付けられなかったんだ。
で、そんな所で足踏みしているよりも、自分が本当にフォーカスできる道を見付けた方がいいだろうと思ってね、ツアーから身を引いたんだ。
ラッキーにもスポンサーたちがその事を理解してくれた。感謝してるよ。

(実際に彼はツアー大会で成績が出せない年も、パイプラインの戦いではトップに残った。現在多くのサーフィンファンたちには、"ジェイミーこそが本物のパイプ名手だ"と言われている。)

Vol.13 Jamie O'Brien(ジェイミー・オブライエン)/プロサーファーのサムネール画像 エミコ: 現在のプロ活動を具体的に挙げると?
ジェイミー:
自分が本当にやりたい波での大会、ようするにパイプだけど、そこで良い成績をあげること。それと、世界各国をサーフィンして廻り、それをフィルムに収めてDVDを発売する。この2つ。俺のプロ活動のポイントは、世間一般が敷いたレール(ワールドツアー)の上を歩かなくても、サーフィンのスキルは伸びる、という事をアピールする事なんだ。

エミコ:
そのDVDについて、もう少し詳しく聞かせて。
全て自分で制作しているって事を以前聞いたけど?
ジェイミー:
うん。そうなんだ。
誰かに委託すると著作権だのって、コレまた問題が生じやすいしね。
自分でやった方がスッキリいくし。それよりも好きなんだよ。
自分だけのモノを自分で作るっていうのが。

Vol.13 Jamie O'Brien(ジェイミー・オブライエン)/プロサーファー エミコ: 具体的な制作方法を教えて。
ジェイミー:
例えばパイプで波乗りしてる日。海の中でベスト尽くしてれば頼まなくても多くの人が撮ってくれているからね。
(通常シーズン中は20人位並んで撮っている)
海から上がってきたら直ぐに浜に立っているカメラマンたちにその自分が納得いった波乗りを撮ってくれたかを聞いて廻り、その場で見せてもらう。気に入ったら、その波の所の数秒だけを、その日のうちに(大抵は現金で)譲ってもらうんだ。
そんな形だから、セッションのあった日の夜には、気に入った自分のライディングの画像が自分のPCに取り込めているんだ。

Vol.13 Jamie O'Brien(ジェイミー・オブライエン)/プロサーファー 世界中のサーフスポットを廻る時には話は別だけどね。誰もいない様な所での波乗だから、カメラマンは立っていない。その場合だけは気の知れたカメラマンを雇って一緒に旅してもらって、撮ってもらってる。

で、ある程度いいのが溜まったところで、自分で編集にエディティング。
そしてDVDが完成するんだ。

Vol.13 Jamie O'Brien(ジェイミー・オブライエン)/プロサーファー でも売るパーツとなると自分の力だけじゃ無理だからね。
行商して廻る時間は無いから(笑)

例えば日本では、マニューバーラインが代理になって販売してくれてるんだ。

Vol.13 Jamie O'Brien(ジェイミー・オブライエン)/プロサーファー エミコ: 世界で一番尊敬している人は?
ジェイミー:
父親。片親でいながらも自分をココまで育ててもらった上、フォーカスすることの大切さ を教えてくれた人だから。それと陰でサポートしてくれているマイガール、スター。 (日系の奇麗な人。日本でテレビや雑誌で活躍しているモデル。)

エミコ:
今年のパイプでも魅せてくれることを楽しみにしているね。
(去年はトライアルから勝ち進み、惜しくもセミファイナルで敗退)
ジェイミー:
ありがとう。
詳しくは、俺のDVDや活動が見れる俺のサイトもヨロシク。

【ジェイミー・オブライエン オフィシャルサイト】
http://www.jamieobrien.com/

取材・文:エミコ・コーヘン/写真:ゴルジーニョ

インタビューemiko2 インタビュー後記:
始めてジェイミーに会ったのは彼が7歳くらいの時でしたね。
うちのプールの掃除家さん(パイプラインのライフガードでもあった)が『息子のジェイミー。学校が休みだから連れてきたけど、泳がせてもいい?』と父親に連れてこられたのが最初でした。親父はビール好きで気のいいオージーだし、そばかすだらけで痩せっぽっちでおとなしーい子供。

それがまさかねえ。その10年後にパイプラインマスターズに輝くなんて。わからないモノです。
あっ、でも一つ思い当たる節はある。
今WCTのフレッド・パタチアなんかと同期だった仲間とほとんどつるんでいないで、他の子供がワイワイとロッキーで波のりしているのに対し、ジェイミーはいつも一匹オオカミで、ひたすらパイプエリアでサーフィンしてましたね。一緒にタウンで波乗りした時はそのパドルの早さに驚きましたっけ。
しかしですよー。
小さな子供にとって(大人にとっても)パイプの波はお化けよりも怖いものなのに頑張ってた。
今考えると、やはり栄光の陰には重ねた努力があるってことなんでしょうねえ。

エミコ・コーヘン(旧:堺 恵美子):
元日本アマチュアチャンピオン。世界大会5位のキャリアを持つプロボディボーダー。 初心者から上級者まで対応のボディボードレッスンが好評で雑誌等でも特集される程。 現在は日本の雑誌などでインタビュアー&ライターとしても活躍中。

ゴルジーニョ:
プロカメラマン歴25年。20代前半に観光で訪れたハワイの自然の美しさに魅せられ移住。
フリーランスカメラマンとして、サーフィン、ボディボーディング、セイルボーディングなど
アクションスポーツの写真を世界各国の雑誌に寄稿。
サーフィングワールド誌の表紙を飾るなど日本でも注目のサーフフォトグラファー。

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